山の中の遊戯

山に囲われた田舎者が、主に遊戯王について自由に。趣味についても書きます。

【ゲームレビュー】ダイダロス ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ(神宮寺三郎)

初めてゲームの感想を書いていきます。

最初のゲームがメジャータイトルではないのは、このブログだからと思ってください。

 

 

 

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ダイダロス ジ・アウェイクニング・オブ・ゴールデンジャズ

 

《簡易評価》

ジャンル:アドベンチャー

ストーリー:★☆☆☆☆

システム:★☆☆☆☆

キャラクター:★☆☆☆☆

やりこみ、ハマり度:★☆☆☆☆

難易度:★☆☆☆☆

 

5点…D

 

(0~5…D  人に勧められるモノではない

6~10…C  クソゲーとは言えない

11~15…B 値段相応、普通

16~20…A 良ゲー、もう少し

21~25…S 人に勧めたいゲーム)

 

 

もうこの段階で読まない人がいそうですが、読んでくれる奇特な方のために書いていきます。

 

※以下ネタバレを含みます※

 

1、ゲーム紹介

 

このゲームは探偵神宮寺三郎シリーズの流れで生まれた作品です。

神宮寺三郎作品の「夢の終わりに」というタイトルに繋がる作品になっている…らしいです。

つまり過去を描いた作品となります。

 

今までの神宮寺三郎は「ハードボイルド」を売りにしたアドベンチャーゲームで、まぁ探偵もののアドベンチャーゲームといえばだいたいこんなシステムだよね、っていう理解をしてもらえれば大丈夫です。

 

変わったところでは、「タバコを吸う」というアクションがあるのですが、次の行動を神宮寺が考えることで、それがヒントになるというシステムですね。

 

しかしダイダロスでは、そういった今までの神宮寺はすべて拭い去り、ハードボイルド路線から洒落たスマートなデザインに変更。

若き日の神宮寺も(未成年だし)タバコを吸いません。

 

ゲームシステムも立ち絵のキャラクターが常に映っている紙芝居から、自分で視点を移動し探索対象も自分で発見する360度ビューを採用。

 

探偵になる前の神宮寺が、いかにして探偵を志すようになるのか。

それは、探偵の祖父、神宮寺京介との物語が関わってくるようです。

 

前置きはこのくらいにして、遊んでみた感想に入りたいと思います。

 

 

2、評価点

 

はっきり言ってほとんどありません。

いやマジで。

 

ストーリーの大筋そのものに問題は(おそらく)ありません。

要は祖父が事件に巻き込まれ、それを探るうちに大きな闇に直面するという話なんですよね。

 

システム面も平成30年に発売されるゲームとしてはお粗末です。

というわけでなんとかいいところを探そうとしたんですけど、

まぁBGMと声優さんくらいしかないかなと。

 

クソゲーにありがちなやつです。

 

 

3、批判点

 

今回は点数が点数なので、この項目をメインに書いていきたいと思います。

 

 

①ストーリー

評価点にも書きましたが、大筋そのものには大きな問題はないと思います。

しかしそれを描くための過程が、あまりにも足りてなさすぎる。

 

結局何が起きていて、何が解決したのかあまりにも分かりにくいです。

 

過去作の神宮寺は、探偵という職業上ほとんどの場合足で稼いだ情報で裏を取り、しっかりと結論と証拠を持った状態で事件に臨みます。

 

しかし今作は

・全体を通して事件そのものについても何が起こってるのかよくわからない

・なぜ神宮寺が捜査にあたるのかわからないときがある

・軽率な行動、思慮に欠けた言動

・展開にそこまで意外性がない

・え?これでこのゲーム終わり?という感覚

などなど。

まだまだ探せばいっぱい粗があるかと思います。

 

まとめてしまうと、「よくわからないうえにたいして面白くない」という、みもふたもないことになってしまう感じです。

仮に神宮寺が探偵になる前だから捜査能力がそんなに無い、というのであれば、警察が神宮寺にやたらと協力的なのもよくわかりません。

 

 

②システム

最初こそ声の聞こえた方に視線を動かすことで見つかるものがあったりするわけですが、結局のところこれを活かした構成にはなっていません。

 

移動、探索、聞き込み、全て前時代的で、正直今のゲームに慣れていると遊びにくいです。これも今のゲームなのに。

探索対象を発見するのも自力で、一応調べるべきものを見つける機能はあるんですけど、それを詳しく調べるときには使えないという。 

 

思考の樹も見づらいだけで全く機能していません。このゲームマジで褒めるとこないな。

 

③キャラクター

個性がありません。最初こそ、こいついいキャラかも、と思うこともあったのですが、キャラの掘り下げもなければ何を考えているのかもよくわからない。

 

ストーリーに繋がってくるポイントでもあるんですけど、祖父の京介がどういう人だったのかがイマイチ伝わってこないんですよね。

みんなに愛されていたって言っても、そりゃ友人たちに聞いたらそうなるでしょう。

 

何をしていたか、どういう探偵だったのか?

解決した事件はどういったもの?

何一つわかりません。

 

そのせいで、神宮寺三郎もどういうやつかわかりにくいし、洋子に関してはさっぱり何を考えていたのかわかりません。元の洋子からしたら完全に別キャラです。

あとダンもどういうやつかわからないです。

 

いや、わかるキャラの方が少ない。キャラクターが私の全く記憶に残ってない。

キャラクターを全く描けてないと思いました。

 

 

 

4、総評

 

もっといろいろ言いたいことはあるんですが、一言でまとめてしまうと「神宮寺三郎ではない、薄っぺらい何か」という感想を抱きました。

 

まずキャラクターが、これ以降のストーリーにつながりそうにないという点がポイントです。神宮寺がタバコを吸うことになったきっかけがわからないし(京介の影響ではあると思うが具体的な話は無し)、洋子に至っては別物です。

 

思うにこのゲーム、「ダイダロス」という新しいシリーズを作ろうとしたが、売れなさそうなのでキャラクターの名前だけを、作った後から神宮寺から引っ張ってきた、のではないでしょうか。

 

いや全然なんの証拠もないただの妄想なんですけど。

なんかそんな感じの前例を知っているので。

 

 

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どんな判断だ。金をドブに捨てる気か。 

 

 

3DS版の神宮寺でもそうだったんですが、1本の完全新作を作る力が、今の神宮寺を制作しているアークシステムワークスにないのでしょう。

 

アイディアや構想があっても最後まで形にできず、中途半端なものをリリースしてしまうように見えます。

設定だけ先に考えて、肝心の中身が練られてない感じ。

 

 

かなり偉そうに好き勝手言ってますが、まぁまぁ好きなシリーズだったので最近の作品を見てるとちょっとね…。

 

 

ということで今回は、人に全くオススメできない1本でした。

ここまで読んでくださってありがとうございました。